英名	Ruby
和名	紅玉（こうぎょく）
主な産地	ミャンマー、スリランカ、タイ、タンザニアなど
モース硬度	9
比重	4～4.05
色	赤紫、赤色～濃ピンクなど

ルビーとは

7月の誕生石ルビーはパワーストーン愛好家でなくても誰もが知っているほどの知名度を誇り、赤い宝石の代表ともいえる天然石です。
ルビーは大昔、王族や身分の高い人のみが身に着けることを許されたという歴史や、気品高く情熱的な色合いから「宝石の女王」とも呼ばれています。

大昔にはガーネットやレッドスピネルなどの赤色をした石を一括りにラテン語で赤色の石という意味の「ルビー」と呼んでいたそうですが、現在では赤いコランダムのみを指します。
コランダムグループの中で酸化クロムを含有し赤色に発色しているものがルビー、それ以外の色のものはサファイアに分類されます。
ルビーとサファイアは色の違いだけなのでその線引きが難しく、パワーストーンとして販売されているルビーは紫がかったものも多いため鑑定ではパープルサファイアと判定される場合があります。

ルビーの色味は深い赤色から紫がかった赤、濃いピンク色まで様々で、赤色が濃く深いものほど価値が高いとされています。その中でも主にミャンマーで産出される鮮やかな血液を思わせるルビー「ピジョン・ブラッド」は最高品質に位置づけられています。

ルビーは困難に打ち克つ情熱と勝負運をもたらす「勝利の石」としても有名です。
古代ローマでは、ルビーにはローマ神話の武勇に優れた軍神マルスの力が宿っていると考えられており、戦士達が戦場に赴く際にはルビーをお守りとして身に着けていたともいわれています。
このほかにもルビーの燃えるような赤色は邪悪なものを跳ね除ける力や生命力を高める力、深い愛情の象徴とも考えられ、世界各地で護符や病気の治療などにも用いられてきたとされています。

モース硬度が9と非常に高い硬度の石ですので身に着ける際に特に注意する点はありませんが、日光に長時間あてると退色してしまう恐れがありますので保管する際には十分に注意するようにしましょう。